平安貴族の時代から贈り物として重宝されてきたつげ櫛。中でも泉州の貝塚地方は、古く飛鳥時代からのつげ櫛産地として有名。素材が持つ油分で滑りがよく、しっとりツヤのある髪へと導くつげ櫛は、乾燥に半年、燻しに10日、再び半年ほど寝かし、ようやく作業が始まる。歯の先を1本1本、あっという間に尖らせていく熟練の手さばきはさすが。