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 岸和田市内には、だんじりを専門に製造、修繕する「だんじり大工」が5〜6軒ある。上町の植山工務店がその代表で、だんじりを造って28代とも伝えられる伝統工芸だ。新調すれば1億円は下らないというだんじりは各町の宝物であり、こだわりと粋の産物。加えて一回新調すれば長くて100年、孫の代までそのだんじりを曳くことになる。その思いに美意識と”技“で応えるだんじり大工と彫刻師の仕事には、単に芸術という言葉では、表現できないものがある。
本彫岸田」にて。五軒屋町新調完成の前年、平成9年夏に取材したもの
 彫り物、つまり彫刻の題材は源平合戦や太平記、川中島や信長・秀吉の戦国もの、難波戦記などがポピュラーだが、同じテーマでも、そのパーツや形状が違ったり、また解釈による場面描写も異なり、それが各町のだんじりの自慢にもなっている。平成10年に新調した五軒屋町の場合、岸和田を代表する木彫の棟梁・岸田恭司さんが、3〜4年がかりで彫り上げ、それを前途の植山工務店(植山良雄氏)の大工仕事によって完成させた。
 
 
 神戸から泉南まで、大阪湾沿岸には200台とも300台ともいわれる数のだんじりがあるが、これら岸和田旧市のだんじりこそが、さしずめF1である。そのレベルの高さは、素人目にもはっきり分かるし、夜の曳行や休憩所などで見学する機会があればしっかり注目しよう。そして、誰でもいい、その町も祭礼関係者に、幸運にも質問できたら、この作品は、誰のどんなシーンで…と、きっとぶっきらぼうだがちゃんと説明してくれて、その並々ならぬこだわりを披露してくれるだろう。
五軒屋町の川中島は水しぶき上げる河中の決闘が独自のもの
同じく植山工務店にて、大番頭格の田中隆治さん。この道25年のだんじり大工だ
 
 
中野俊介くん・辻阪雅之くん (写真左から)
だんじりは曳いてへんけど、やっぱ楽しみ! 
僕は今年青年団に入ったばっかりやねん。がんばる! (高校生)


※この情報は2001.9現在のものです。現在の情報につきましてはお電話等で直接お確かめ下さい。