2012年2月表紙の人

原田知世 女優・ミュージシャン
日々の着るものから楽しさを見出して。

 北海道・月浦のほとりでオーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦と、四季折々に訪れるお客さんの人生を描いた映画『しあわせのパン』。ちょっと心のボタンを掛け違えたりえさん&水縞くん夫婦を中心に、他者との交流の中から少しずつ心がふれあっていく姿を丁寧なタッチで描いた作品だ。
「パンカフェに訪れるのは、少しだけ心が欠けている人たち。水縞夫妻はそんなお客さまを手作りのパンや料理でもてなし、このパンカフェで、みんなそれぞれにとっての大切なものを見つけていきます。人生のほろ苦い部分もありつつ、でも、とても温かくて優しい気持ちになれる映画ですね」
 緑の草原と紺碧の湖、冬には真っ白な雪が一面を埋め尽くす自然豊かな舞台。そして、パンカフェにある温かみのあるうつわや家具のインテリア、なにより多くの女性が憧れるライフスタイルを凝縮したようなりえさんの衣装は、映画の見どころのひとつとなっている。
「台本を読んで感じたのは、りえさんという女性は自分のスタイルをしっかりと持っていて、身に付ける全てのものをきっと大切に選んでいるんだろうなぁということ。ですから、スタイリングは大森イ予佑子さん(雑誌「装苑」等で活躍するトップスタイリスト)にお願いしたい、とまず最初に思いました。大森さんはたくさんの衣装、靴、カゴ、小物に至るまで、丁寧に選んでりえさん像を一緒に作ってくれました。衣装からこんなにチカラをもらったのは初めてです。着るもので気分は変わりますし、日々の暮らしの中で、洋服は心にも彩りを持たせてくれるものですよね。りえさんのように、気に入ったものを少しずつ集めて、長く愛していくようなライフスタイルってとても素敵だなと思います」

特集・スタイリングについても聞きました
パンカフェで使われている食器は、監督が料理に合わせてひとつずつ吟味して選んだものばかりです。どんなうつわに盛りつけるかによって、おいしさも変わってくるものですよね。水縞夫妻の暮らしの中での小さなこだわりが伝わってきます。
 

INFORMATION
MOVIE
『しあわせのパン』
監督:三島有紀子
出演:原田知世、大泉洋、森カンナ、平岡祐太ほか
1月28日(土)から大阪ステーションシティシネマほかで公開


PROFILE
'67年11月28日生まれ、長崎市出身。'82年デビュー。翌年『時をかける少女』(大林宣彦監督)で映画初主演。近作は、『サヨナラCOLOR』(竹中直人監督)、『紙屋悦子の青春』(黒木和雄監督)、『東京オアシス』(松本佳奈、中村佳代監督)、NHK連続テレビ小説『おひさま』など。歌手としても、鈴木慶一、高橋幸宏など多くのアーティストとコラボし、独自の世界観を構築。'12年でデビュー30周年。


(C)2011「しあわせのパン」製作委員会


※2012年1月20日現在の情報です。
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